2015年5月12日火曜日

カマンベールチーズは認知症を予防する

 ネットで遊んでいて、チーズに関する記事を見つけました。面白かったので、コピーしてご紹介しましょう。以下がそのコピーです。

 『キリン株式会社の基盤技術研究所(所長 近藤恵二)は、小岩井乳業株式会社(社長 堀口英樹)、国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科と共同で、カマンベールチーズの摂取がアルツハイマー病への予防効果があることを確認し、さらに、その中に含まれる有効成分として、オレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールを発見しました。この研究成果は米国科学誌「PLOS ONE(プロスワン)」に2報に渡る論文として掲載されます。

日本国内では急速な高齢者の増加に伴い、認知症は社会的な関心事となっています。現在、日本で460万人、世界で2400万人近くが認知症を患っているとされています。しかし、アルツハイマー病に代表される認知症には十分な治療方法が開発されておらず、日々の生活を通じて予防する取り組みが注目を集めています。食による健康の増進に取り組むキリングループでは、近年急速に解明が進んでいる脳科学の領域の研究を進めています。そして今回、カマンベールチーズの摂取によるアルツハイマー病への予防効果のメカニズムを初めて明らかにしました。

チーズなどの発酵乳製品を摂取することにより老後の認知機能低下が予防されることは、疫学の分野ですでに報告されていますが、認知症への予防効果のメカニズムや有効成分は分かっていませんでした。今回の研究ではこの点に着目して、市販のカマンベールチーズの摂取によるアルツハイマー病への作用を検証しました。その結果、アルツハイマー病モデルマウスにカマンベールチーズから調製した餌を摂取させると、脳内のアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβの沈着が有意に抑制され、脳内の炎症状態が緩和されることが確認されました。


さらに今回、有効成分としてカマンベールチーズにオレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールが含まれていることを発見しました。オレイン酸アミドは、脳内のアミロイドβなどの老廃物を除去する役割を担うミクログリアと呼ばれる細胞を活性化しながら抗炎症活性を示す成分です。また、デヒドロエルゴステロールは、抗炎症活性を示す成分です。これらの成分は、乳の微生物による発酵過程で生成されたと考察しています。』

 以上がプレス・リリースのコピー(一部端折りました)です。チーズは発酵食品の一つで、様々な種類があります。カマンベールチーズはフランス・ノルマンディ地方で誕生したものと聞いていますが、表面を白カビが覆っていて、そのカビが乳成分のあるものを分解して、独特の風味を生み出しているようです。カビの種類によって様々なチーズが作られます。多種類のチーズの中でカマンベールは比較的食べやすいほうですが、中にはプロセスチーズ以外は駄目という方もあると思います。

 わが国では発酵食品というと、醤油、味噌、納豆から始まり、様々ななれ寿司、くさやの干物など多岐に亘りますし、お酒も発酵食品の一種です。ですから、発酵食品を受け入れる素地は出来上がっていると思います。それに、牛乳を直接飲むと、其処に含まれている乳糖による糖毒性が近年明らかになってきているようで、酵母によって乳糖が乳酸まで分解されたほうが、健康にはよさそうです。幸い、このところカマンベールチーズをはじめとした各種チーズの値段もこなれてきていますので、晩酌の際につまむ小皿の一品にカマンベールチーズを加えてみたらどうでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿