2014年7月24日木曜日

高血圧と塩分


 ほとんどの方が、いろんな局面で『塩を減らせ』と言うアドバイスを聞いていると思います。高血圧に塩分はよろしくないからです。ではなぜ塩分が高血圧に悪いのでしょうか。塩分が体内に高濃度に存在すると、当然血管内にも分布しますので、血管内の高濃度の塩分は外から水を引き込もうとします。水が血管内に引き込まれると血液の量が増えるのです。

その過程で血液のヘモグロビンが薄まると、それを感知した造血細胞の活動が活発になって、最終的には最初と同じ濃さの血液が増えることになります。血液が増えると、心臓に帰っていく血液が増え、当然心臓から出て行く血液も増えるので、血圧が上り始めるのです。血圧が上り始めると、それに対抗するために血管壁が丈夫になります。すると、丈夫になった血管壁の抵抗を跳ね返して血液を隅々まで送るために、さらに強力に血液を心臓から送り出すようになります。

塩と高血圧の関係には当然個人差があります。昔、黒人奴隷はもともとアフリカの内陸部からつれてこられることが多かったらしいのですが、塩が摂りにくい環境で体に必要なナトリウムを出来るだけ失わないように体が適応していた。それがアメリカに連れて行かれて、ふんだんに塩を摂取するようになったので、たちまち高血圧になったのです。日本人はアメリカの昔の黒人奴隷ほど塩に過敏に反応するわけではないのですが3割くらいの日本人は塩分摂取にかなり敏感に反応するようです。

それ以外の人はいくら塩分をとっても大丈夫かと言うと、そうではありません。『比較的』鈍感なだけで、やはり塩分を無思慮に摂取しているととても厄介な事態になるので、塩の摂取は必要最小限にしたほうがいいのです。そして塩味の濃さに関する好き嫌いは大部分慣れの問題で、塩分を少なくした料理にもすぐ慣れます。漬物をしょうゆ漬けにしている人はいませんか?焼き魚にしょうゆをかけている人はいませんか?

漬物には醤油を使わない事、焼き魚はレモンの絞り汁で食べましょう。その方がおしゃれだし、健康に良い。レモン農家の人もそれで助かる。他所の人を助ける必要は無い?だったらレモンを庭に植えましょう。最初の2年ほどは寒さ対策のために鉢植えにして、冬は屋内に入れるなどの必要があるようですが、立派な樹木になった後はかなりの寒さに耐えるようです。あまり虫もつかないので、手入れは楽です。私は最初の年からレモンを地植えして枯らしてしまいましたが…

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