2015年3月13日金曜日

運動不足は肥満よりも危険


 医療従事者向けのWeb雑誌が複数あります。それらの中に上記のタイトルを見つけました。私も普段の生活は座ってばかりで、これではよろしくないと内心では考えていますので、その記事を読んでみました。そのついでに一部をはしょってご紹介しましょう。以下がその記事の内容(一部省略)です。

 座ってばかりの生活は、肥満の2倍有害である可能性が新たな研究で示され、「American Journal of Clinical Nutrition」に114日掲載された。しかし、120分の早歩き程度の運動により、早期死亡リスクを30%低減することも可能だという。

 研究の筆頭著者である英ケンブリッジ大学のUlf Ekelund氏は、「運動不足の人は、運動量をわずかに増やす努力をするだけで大きな健康効果が得られる」と述べている。このリスク低減は、正常体重、過体重および肥満のいずれの人にも認められたという。公衆衛生の観点から、身体活動レベルの増大は肥満の低減と同じくらい、あるいはそれ以上に重要であると付け加えている。

 今回の研究では、334,000人の男女のデータを収集。平均12年の追跡期間中、被験者は身長、体重、胴囲を測定し、身体活動レベルを自己申告した。その結果、全く運動しない場合に比べ、中程度の運動が早期死亡リスクを低減する鍵となることがわかった。1日に90110カロリーを消費する運動により、早期死亡リスクを1630%低減できると研究グループは推定している。

 中等度の運動による効果は正常体重の人で最も高かったが、過体重および肥満の人にも便益が認められた。最新のデータを用いると、ヨーロッパの男女において920万件の死亡のうち337,000件が肥満に関連するものであると推定されたが、運動不足に関連すると思われる死亡数はその2倍であったという。

 「ヒトの身体をみると、骨や筋肉は不規則な変わった形をしている。この筋骨格の構造から、人体は動くためにできていることがわかる」と、米ニューヨーク大学メディカルセンター(ニューヨーク)のSamantha Heller氏はいう。人体の運動への適応力は驚くべきものであり、有酸素運動は免疫系を刺激し、精神機能を向上させ、エネルギーを増大させ、筋肉や骨を強化し、心疾患、がん、糖尿病などの慢性疾患リスクを低減すると同氏は指摘している。

 以上で引用を終わります。毎日早足で20分歩くこと、この程度の運動であれば比較的取り組みやすいのではないでしょうか。もし、雪に閉じ込められて歩けない、というのであれば、ステッパーを買い込んで、屋内で運動をすることも考えてください。それでも充分有効性は認められそうですね。


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